年下御曹司の箱入り家政婦

「羽菜ちゃん、僕との約束は覚えてる?」

僕はハンドルを手に隣に座る羽菜ちゃんに問い掛けた。

「ちゃんと覚えてるわよ..」

少し照れくさそうに呟く羽菜ちゃんに
僕はうんうんと満足げに頷く。

「そこで羽菜ちゃんと初めての夜を迎えるためにホテルを予約しました♫」

「えっ!?今日?」

驚きの表情を向ける羽菜ちゃんに
僕は「うん。今から」と微笑みかける。

「急すぎない?」

「そんなことないよ。約束したんだから今更なしはだめだよ」

羽菜ちゃんは「分かってるわよ」と口を尖らせながら言った。

そして、あっ!と思い出したように叫ぶと「また前みたいにバカ高い部屋予約したんじゃ、ないでしょうね?」
疑いの眼差しを向けた。

「大丈夫だよ。羽菜ちゃんがそう言うと思ってそこそこの部屋にしたよ..」

本当はスイートルームを予約しようとしたのだけど、どの部屋もあまりにもベッドが広すぎるから
羽菜ちゃんとひっついて寝れるベッドのあるグレードの部屋に落としただけなんだけど..

僕の答えに「そう。それならいいんだけど」と羽菜ちゃんは安心したように呟いた。

ほんと羽菜ちゃんはケチというか、金銭感覚にしっかりしているというか..

でも将来、良い奥さんになるだろう...

僕は羽菜ちゃんとの新婚生活を
思い描いて密かに顔をほころばせた。