年下御曹司の箱入り家政婦

はずかしげもなく、そういうことサラッと言うのやめて欲しい。反応に困ってしまう...

私が目の前の櫻ちゃんを
直視できないでいると
「ねえ?羽菜ちゃん?
僕、この9年間羽菜ちゃんをずっと思い続けてきたし羽菜ちゃんを振り向かす為にかなり頑張ってきたと思うんだ」
櫻ちゃんは何の意図があるのかいきなり語りだした。

「梓さんにも色々と協力してもらって、羽菜ちゃんに悪い虫がつかないようにしてきたし..」

梓と裏で結託して
そんなことをしていたのか..

「新というライバルの登場で沢山不安な思いもしてきたし...」

それは辛い思いさせたのかもしれないけど..

「だから、ご褒美くらいくれても良いと思うんだよね」

やはり、そうくるか..

私ははあっと息を吐いた。

「どうせご褒美にまたキスしてとか言うんでしょ?」

「さすが羽菜ちゃん!彼女だけあって僕の事よく分かってるよね。」


「そんなこと言ってもこんなところでキスなんてしないわよ!
誰かに見られたら嫌だもん!」


「こんな時間に公園来る人なんていないよ。一瞬でいいから、羽菜ちゃんお願い!!」

櫻ちゃんは祈るように手を組み
キラキラした瞳を向ける。


「じゃあ、一瞬だけだからね?」


櫻ちゃんはパアッと目を輝かせると「頬じゃないよ?唇だよ?」と念押ししてくる。

「分かったから見られてると
恥ずかしいから、目つぶってよ. . .」

櫻ちゃんはすぐさま目を瞑ると
今か今かと待ち望んでるようだ。

私は誰もいないか念入りにあたりを見渡す。

そしてブランコから少し腰を浮かせると
櫻ちゃんの唇にチュッと軽くキスをした。