年下御曹司の箱入り家政婦

そして閑静な住宅街にある駐車場付きの公園を見つけると駐車スペースに車を停めた。

夜の公園は昼間とは違った静けさで
街灯が遊具をひっそりと照らしていた。

勇気を二人からもらったとはいえ、
やはり緊張を完全には拭い去ることはできない。

「ねえ?話って何なの?」

もう、緊張してんだから急かさないでよ. . .

私は急かしてくる櫻ちゃんを無視して
「あっ、櫻ちゃん、ブランコ乗ろうよ!!」とブランコを指差して話題を無理矢理、話題を変えた。

私がブランコに座ると
櫻ちゃんも私のあとに続いて
隣のブランコに腰を下ろした。

静かな公園にキーキーと古い金属が擦れる音が鳴り響く。

そしてブランコを漕ぐ度に私の心臓もドキドキと激しさを増していった。
先程、おじ様やおば様に告白した時とは比ではないほど緊張だ。
話さなければと思えば思うほど言葉が喉の奥に詰まったように声が出ない。

私はブランコに座ったまま、緊張のあまりギュッと目を瞑った。

おじ様とおば様も応援してくれてるんだから
ちゃんと今日、櫻ちゃんに思いを伝えるのよ。きっと天国の二人も応援してくれてるはずなんだから。

羽菜は心の中で気合いを入れると
パッと目を開いた。

するといきなり視界に櫻ちゃんのドアップの顔が飛び込んできた。
羽菜の話を待ちきれなくなった櫻介が不思議そうに覗き込んでいたのだ。

「わぁっ?!」

私ははびっくりして後ろに倒れそうになり、咄嗟にブランコの鎖を強く握った。