年下御曹司の箱入り家政婦

「それで、櫻ちゃんの告白の返事をする前に今日はおじ様とおば様にちゃんとお許しを貰いたくて。
私、櫻ちゃんのことが好きなんです。
なので、櫻ちゃんの告白を受け入れることを許してください。」

私はそう言って頭を下げた。
二人の顔は見えないけど、
一向に返事が返ってこない。
これは答えがNOと言うことなのだろうか?
私は頭を下げたまま、ギュッと瞳を閉じた。

すると、返事の代わりにブフッと吹き出すような笑い声が聞こえた。

私が顔を上げるとハッハッハとおじ様が高笑いをしていて、おば様は「笑ってごめんなさいね、でも改まって何かと思ったらあんまりにも羽菜ちゃんが真面目すぎるんだものっフハッ」目尻に溜まった涙を指で拭っている。

私はおじ様とおば様の笑いがおさまるまで
呆然とそれを眺めていた。


「いやいや、すまない。 
櫻介が羽菜ちゃんに片思いしてたのは
ずっと分かってたよ。多分、気づいてなかったのは羽菜ちゃんだけじゃないかな。
逆に私達は櫻介があまりにも
もたついてるから傍から見ていて
もどかしかったくらいだよ」

ある程度、笑ったおじ様は
微笑ましそうに目を細めて言った。

「そうなんですか. . .?」

私がおば様の方に視線を移すと
おば様は楽しそうにコクコクと首を縦に振った。