年下御曹司の箱入り家政婦

おじ様は「そんな堅苦しい挨拶はなしだよ。ほら、早く座って皆で食べよう」
と、座るよう促した。

それから、皆で食卓を囲みながら新しい仕事のことや櫻ちゃんが社員旅行までついてきた話で終始盛り上がった。

でも、私が今日ここに来たのは理由があった。櫻ちゃんに思いを告げる前にお世話になってきたおじ様とおば様にどうしても伝えておきたかったのだ。


私は箸を置くと緊張の息を吐いて
改めて姿勢を正した。

「おじ様とおば様にお話したいことがあります」

私の緊張した面持ちにおじ様とおば様は
不思議そうに顔を合わせた。

「あの、実はここを出てから
櫻ちゃんに好きだと告白を受けたんです。」

今にも心臓が飛び出そうなほど緊張している私はおば様の目が嬉々として輝いたことに気づかない。

「それで、わたしも最初は弟みたいにしか
思えなくて断っていたんです。
それでも、諦めずににアプローチしてくれる櫻ちゃんに私もいつの間にか櫻ちゃんのこと
弟としてじゃなく、一人の男の人として惹かれてるのに気付いて、それでなんて言うか、その...」

自分で説明していると
恥ずかしくなってきてどんどん声が尻つぼみに小さくなっていく。
その様子をおば様は両手で頬杖をつきながら
まるでいつもの韓流ドラマを見ているように恍惚とした表情で聞いている。