「櫻ちゃんは私にとって心の支えなんです。
両親を亡くして寂しさや不安で押し潰されそうな私を櫻ちゃんはずっとそばで支えてくれてました。
ほんと、我儘で自己中心的で
いつも周りを巻き込んで
櫻ちゃんには振り回されてばかりだけど
きっとその支えがないと私は立っていられない...」
私はそこまで言うと大きく深呼吸をして
新さんに向き合った。
「だから、ごめんなさい。
この先も新さんの気持ちを受け止めることはできません。」
私の真剣な眼差しに
新さんはフッと頬をゆるめると
「分かった。
俺は夢野のそういう
流されない芯の強さも好きだったよ」
納得したように呟いた。
そして
「これからも良き仕事仲間として
よろしくな」
そう言って右手を差し出した。
私はその手を握ると
「こちらこそ、宜しくお願いします!
新さんに少しでも追いつけるように
これからも精一杯頑張ります」
力強く宣言した。
「残念ながら、それは100万年早いな」
新さんは意地悪げに言った。
いつもの決り文句だ。
「またそんな意地悪なこと言って。
こういう時は嘘でも
頑張れば追いつけるよとか
励ましてくれるものなんですよ」
私は口を尖らせて反論する。
「甘ったれたことを言うな。
まだまだ俺の足元にも及ばないんだから
もっと精進していけよ」
新さんの辛口コメントに
私はムッと頬を膨らませると
新さんはそれを見てフッと笑いを溢した。
私もつられてフフッと笑ってしまう。
すると新さんの大きな手が
私の頭をフワリと覆った。
新さんは少しの間、優しい眼差しで
私を見つめていたが名残惜しそうに
私の頭に乗せていた手を下ろすと
「そろそろお前は部屋に戻れ。
俺はもう少しここで庭でも眺めて帰るから」
庭園へと視線を移し詰まり声で呟いた。
「あっ、はい、じゃあさきに失礼します」
私は直様立ち上がると
旅館に向かって歩き出す。
決して後ろを振り返ることはせず
ただひたすら真っすぐ...
なぜなら新さんが泣いているような
気がしたから...
私は新さんを傷つけてしまった罪悪感を
胸に一人部屋へと戻った。
両親を亡くして寂しさや不安で押し潰されそうな私を櫻ちゃんはずっとそばで支えてくれてました。
ほんと、我儘で自己中心的で
いつも周りを巻き込んで
櫻ちゃんには振り回されてばかりだけど
きっとその支えがないと私は立っていられない...」
私はそこまで言うと大きく深呼吸をして
新さんに向き合った。
「だから、ごめんなさい。
この先も新さんの気持ちを受け止めることはできません。」
私の真剣な眼差しに
新さんはフッと頬をゆるめると
「分かった。
俺は夢野のそういう
流されない芯の強さも好きだったよ」
納得したように呟いた。
そして
「これからも良き仕事仲間として
よろしくな」
そう言って右手を差し出した。
私はその手を握ると
「こちらこそ、宜しくお願いします!
新さんに少しでも追いつけるように
これからも精一杯頑張ります」
力強く宣言した。
「残念ながら、それは100万年早いな」
新さんは意地悪げに言った。
いつもの決り文句だ。
「またそんな意地悪なこと言って。
こういう時は嘘でも
頑張れば追いつけるよとか
励ましてくれるものなんですよ」
私は口を尖らせて反論する。
「甘ったれたことを言うな。
まだまだ俺の足元にも及ばないんだから
もっと精進していけよ」
新さんの辛口コメントに
私はムッと頬を膨らませると
新さんはそれを見てフッと笑いを溢した。
私もつられてフフッと笑ってしまう。
すると新さんの大きな手が
私の頭をフワリと覆った。
新さんは少しの間、優しい眼差しで
私を見つめていたが名残惜しそうに
私の頭に乗せていた手を下ろすと
「そろそろお前は部屋に戻れ。
俺はもう少しここで庭でも眺めて帰るから」
庭園へと視線を移し詰まり声で呟いた。
「あっ、はい、じゃあさきに失礼します」
私は直様立ち上がると
旅館に向かって歩き出す。
決して後ろを振り返ることはせず
ただひたすら真っすぐ...
なぜなら新さんが泣いているような
気がしたから...
私は新さんを傷つけてしまった罪悪感を
胸に一人部屋へと戻った。



