年下御曹司の箱入り家政婦






「あの、、牛乳飲みますか?」

私はそんな新さんに先ほど買った
牛乳瓶を差し出す。

新さんは差し出された牛乳瓶を見て
フッと表情を緩めると
「一つしかないんだから夢野が飲め」
柔らかい口調で言った。

私は「はい...」と返事をして
差し出した牛乳瓶を引っ込める。


「新さんなんか元気ないです?」  

私は新さんの顔を覗き込みながら
問い掛ける。


新さんはチラッと私に視線を移すと
「ああ、夢野のせいだ」
少し拗ねた表情で言った。
 

「私ですか?」

私は自分を指さしながら首を(かし)げた。

「ごめん。やっぱり自分のせいだな」


しかし、新さんはそう言って自嘲気味に笑う。


「昨日、ここで夢野とあいつが二人で
いるのを目にして後悔したんだ。
まさかこんなに辛いとは思わなかった...」


苦し気に語る新さんに私は
ハッと昨夜のことを思い出し
息を詰める。