年下御曹司の箱入り家政婦

「あの、大丈夫ですか. . .?」


すると、いきなり後ろから声をかけられた。

ハッとして後ろを振り返ると
タオルを巻いたおばあさんが
心配そうにこちらを覗き込んでいる。

「あっ、はい!
大丈夫です!」

「ほんとに大丈夫なの?
あなた顔が真っ赤よ?」

おばあさんは私の顔を見て
一層、心配そうに眉根を寄せた。

「大丈夫です!
少し湯あたりしちゃったのかな...
ハハッ」

私は真っ赤な顔で立ち上がると
なんとか誤魔化しながら
急いで露天風呂を出た。

ああ、恥ずかしかった...

どこから見られてたんだろう...

私は私服に着替えると
自販機で瓶に入った牛乳を買って
脱衣所を出た。

そして赤くなった頬に冷えた
牛乳瓶を当てながら
長い廊下を歩いて
エレベーターの前で足を止めた。

するとちょうど開いた
ドアから人が降りてきた。

「あれっ?夢野?」

名前を呼ばれて顔を上げると
降りてきたのはまだ浴衣姿の新さんだった。