雰囲気にのまれて
私も好きだと伝えようとしたのに
新さんが現れて機会を逃しちゃったし。
どうしよう. . .
ちゃんと伝えなきゃいけないのに
櫻ちゃん相手に緊張してしまう。
告白ってこんなにも
勇気がいるものなんだな..
でも、櫻ちゃんも勇気を出して
告白してくれたんだから
私も恥ずかしがってないで
ちゃんと自分の気持ちを言葉で伝えないと。
そうよ。
どうってことないわ。
相手は長年一緒に住んでる櫻ちゃんなんだから告白くらいどうってことない. . .
「私も櫻ちゃんのことがス...ス......」
ウギャーーー
無理だ
言えないかも...
私はそこまで呟くと
恥ずかしさのあまり一人
岩肌に突っ伏して悶絶した。
相手が櫻ちゃんだからこそ
今まで弟のように接してきた分
余計に気恥ずかしいかも...
もう自分が櫻ちゃんに告白するところを
想像するだけでも恥ずかしくて
泣けてくる...
私はジワリと込み上げる涙を
指で拭った。