side羽菜

私は明け方、頭の痛みで目を覚ました。

「イタタタっ」

布団からゆっくり体を起こすと
ズキズキと頭の中を脈打つように
痛みが襲ってくる。

この痛みはきっと性懲りもなく
飲み過ぎたお酒のせいだろう...

あれだけ前に反省したのに
お酒を飲むとどうも気が大きくなって
結局飲みすぎてしまう


私は額を手の甲で押さえながら
自己反省した。


隣の布団に目を移すと
茜ちゃんはまだ気持ちよさそうに
寝息を立てている。

枕元のスマートフォンを手に取ると
まだ時刻は5時半だ。

もう一度寝ようかとも考えたが
露天風呂が朝5時から開いていることを
思い出した。

せっかくだから
もう一度、露天風呂満喫して帰りたいな...

二日酔いも少しは治まるかもしれないし。

私はタオルと着替えを手に取ると
茜ちゃんを起こさないように
そっと部屋を出た。