年下御曹司の箱入り家政婦

僕がそっと体を離して
羽菜ちゃんの顔を見ると
その可愛い顔は涙で
ぐじゃぐじゃになっていた。

僕は羽菜ちゃんの顔を両手で
包み込むと
「羽菜ちゃんだって泣いてんじゃん」
思わず笑ってしまった。


「だって櫻ちゃんが泣かすこと言うからっ」

羽菜ちゃんはボロボロ涙を流しながら
訴えかける。

僕はそのぐじゃぐじゃで歪んだ顔が
愛おしくて思わずお互いのおでこを
つけ合わせた。

「何度だって言うよ...
羽菜ちゃん、大好きだ」

「櫻ちゃん...」

羽菜ちゃんの瞳から
ポロポロと零れ落ちる涙は
まるで宝石のようで
この満天の星空よりも僕の心を
激しく揺さぶった。

その溢れる涙を指で拭う度に
僕の胸は苦しいほどに締め付けられる。

「好き過ぎて胸が苦しいよ...
羽菜ちゃん、助けてよ...」

僕は顔を傾けると羽菜ちゃんの
唇に自分の唇を重ねた。

しかし、僕の胸は楽になるどころか
ドキドキと今にも張り裂けて
しまいそうだ。