年下御曹司の箱入り家政婦

「斗真くん、大丈夫?」

隣の茜さんが流石に心配して
斗真に水の入ったコップを手渡すと
背中をトントンと叩く。

斗真は「大丈夫です。茜さん、ありがとうございます...ケホケホ」とお礼を言いながらも
背中をさすってもらって顔がニヤついている。

「そんなに束縛してたら
上手くいく恋もいかないわよ」

関さんは新の向かいの席に腰を下ろしながら「ねっ?斗真」と斗真に向かってウインクを投げ掛けた。

斗真は「さあ、どうでしょう...」と
青ざめながら目を反らす。

皆、やはり二人はあの後、何かあったとでは
と勘繰りながらも恐くてそれに触れる者は誰もいない。

「大丈夫です。羽菜ちゃんは僕のこと
嫌いになったりしませんから」

僕は余裕ありげに答えるが
内心かなり動揺していた。

「嫌いにはならないけど、
もしこれが普通の恋人同士だったら
100年の恋も冷めてたでしょうね」

羽菜ちゃんはわざと遠回しに
皮肉を言った。

「もうちょっと自由にさせてあげたほうが
いいんじゃない??」

関さんがすかさず畳み掛ける。

僕はググッと言葉を詰まらせた。