年下御曹司の箱入り家政婦

「うわっ、びっくりした!
櫻ちゃん、何??」

「何じゃないよ!!
僕の前で新とイチャイチャして!」

「イチャイチャなんてしてない!」

「してたよ!新とばっかり話して」

「ちょっと話しただけじゃない!」

「ちょっとでもダメだよ。
あいつと話さないで。
僕の方だけを見てて。」

「もうっ!我儘言うなら帰りなさい!」

羽菜ちゃんはそう言って僕の手をはらいのけた。

「絶対帰らないよ!だって帰ったら
羽菜ちゃん、新とまたイチャイチャするだろ!」

「だから、してないってば!!
変な妄想はやめてよ」

僕達の言い争いを
新は飽きれた顔で眺め
茜さんはポカンと口を開けて固まっている。

斗真に至ってはいつものことだと
ドサクサに紛れてコッソリ
つまみ食いしている。

その時、「男の嫉妬は見苦しいわよ」
と後ろから声がきこえてきて
僕達は一斉にそちらに視線を向けた。

そこには浴衣を少し着崩した関さんの
姿があった。

斗真はゴホッゴホッグェっと
つまみ食いした里芋を喉に詰まらせた。