それから二人で夕飯を済ませると
私は食べ終わった食器を洗いながらリビングの二人掛けのソファーで寛ぐ櫻ちゃんに目を向けた。
櫻ちゃんは自分の部屋に帰る様子もなくテレビのお笑い番組を観ながら大爆笑している。
時計を見るとすでに20時をまわっている。
「櫻ちゃん、明日も仕事でしょ。
そろそろ帰って明日の準備したほうがいいんじゃない?」
私の言葉に「これ観たら帰るからー」と言いながら芸人のギャグに大笑いしている。
私だって明日から仕事始まるのに...
と思いながらも21時にはこのお笑い番組も終わって帰ってくれるだろうと、櫻ちゃんの隣に腰を下ろした。
私が隣に座るとすかさず、櫻ちゃんは私の肩にポスッと頭を乗せた。
そして、テレビを見つめながら「羽菜ちゃん...もう僕から勝手に離れていかないで...」と寂しそうな声で呟いた。
櫻ちゃんは寂しがりやでよく私が友達の家に泊まるときや旅行するときは落ち込んでいじけてたな。
櫻ちゃんの弱々しい声に最近の私は仕事が決まったことに舞い上がって自分のことしか考えていなかったことを反省する。
「ごめんね...櫻ちゃん...」
しかし、
私が申し訳なさからしょんぼりと重い空気を
まとっていると
ガブッ
「いっ!?」
急に鎖骨の上辺りに痛みが走ったのだ。
隣を見ると「お仕置きだよ」と
してやったり顔の櫻ちゃん。
櫻ちゃんが噛みついたのだ。
いたーい(泣)
思い切り噛んだなー!!
絶対歯形ついてるー(怒)
「なに考えてんのよ!!
バカ櫻ちゃん!!」
私はムカムカ怒りが沸いてきて
力の限り櫻ちゃんの頭をチョップした。
「いったー(泣)
羽菜ちゃんが可愛いからいけないんだよー」
頭を押さえながら涙目の櫻ちゃんは
訳の分からない言い訳を言っている。
「訳わからないこと言ってないで
もう帰って寝なさい!!」
私はビシッと玄関の方を指差して
帰るよう促した。
櫻ちゃんは「おやすみなさい...」と
しょんぼりと頭を押さえながら
渋々自分の部屋へと戻っていった。
櫻ちゃんが帰って私はようやくホッと胸を撫で下ろした。
この一人暮らしの始まりが
私の恋の波乱の幕開けだった
私は食べ終わった食器を洗いながらリビングの二人掛けのソファーで寛ぐ櫻ちゃんに目を向けた。
櫻ちゃんは自分の部屋に帰る様子もなくテレビのお笑い番組を観ながら大爆笑している。
時計を見るとすでに20時をまわっている。
「櫻ちゃん、明日も仕事でしょ。
そろそろ帰って明日の準備したほうがいいんじゃない?」
私の言葉に「これ観たら帰るからー」と言いながら芸人のギャグに大笑いしている。
私だって明日から仕事始まるのに...
と思いながらも21時にはこのお笑い番組も終わって帰ってくれるだろうと、櫻ちゃんの隣に腰を下ろした。
私が隣に座るとすかさず、櫻ちゃんは私の肩にポスッと頭を乗せた。
そして、テレビを見つめながら「羽菜ちゃん...もう僕から勝手に離れていかないで...」と寂しそうな声で呟いた。
櫻ちゃんは寂しがりやでよく私が友達の家に泊まるときや旅行するときは落ち込んでいじけてたな。
櫻ちゃんの弱々しい声に最近の私は仕事が決まったことに舞い上がって自分のことしか考えていなかったことを反省する。
「ごめんね...櫻ちゃん...」
しかし、
私が申し訳なさからしょんぼりと重い空気を
まとっていると
ガブッ
「いっ!?」
急に鎖骨の上辺りに痛みが走ったのだ。
隣を見ると「お仕置きだよ」と
してやったり顔の櫻ちゃん。
櫻ちゃんが噛みついたのだ。
いたーい(泣)
思い切り噛んだなー!!
絶対歯形ついてるー(怒)
「なに考えてんのよ!!
バカ櫻ちゃん!!」
私はムカムカ怒りが沸いてきて
力の限り櫻ちゃんの頭をチョップした。
「いったー(泣)
羽菜ちゃんが可愛いからいけないんだよー」
頭を押さえながら涙目の櫻ちゃんは
訳の分からない言い訳を言っている。
「訳わからないこと言ってないで
もう帰って寝なさい!!」
私はビシッと玄関の方を指差して
帰るよう促した。
櫻ちゃんは「おやすみなさい...」と
しょんぼりと頭を押さえながら
渋々自分の部屋へと戻っていった。
櫻ちゃんが帰って私はようやくホッと胸を撫で下ろした。
この一人暮らしの始まりが
私の恋の波乱の幕開けだった