「羽菜ちゃん、何か僕に言うことはない?」
「嘘ついたことは謝ったわ。」
社員旅行までホイホイついてきといて
その上なにを文句があるって言うのよ?
「それもあるけど、さっきあの男と見つめあってただろ?
髪の毛だって触られてた。
あれは何?」
うわっ、やっぱり一部始終見てたんだ...
「何ってなにもないわよ。そもそも見つめあってなんか...」
ないとは言えない...
「あーーー、最悪だ。
羽菜ちゃんの視界にあの男が
映ったと考えるだけで反吐が出るよ」
櫻ちゃんは押し黙った私を見て
悔しそうにハンドルに突っ伏した。
「大袈裟な..じゃあ、帰ったら?」
「帰らないよ!」
櫻ちゃんはハンドルから顔をあげると
「取り敢えず消毒」と言って
新さんに触られた私の髪の毛を撫でる。
そんなに触られたことが嫌なのか
丁寧に髪の毛を撫でながらも
ムスッと口がへの字に結ばれている。
櫻ちゃんは撫でていた手で
そのまま私の両頬を包み込んだ。
「今度、もし触れられそうになったら
ちゃんと逃げないと駄目だよ?
羽菜ちゃんに触れていいのは僕だけなんだから。分かった?」
櫻ちゃんは真剣な眼差しで訴えかける。
私は半ばヤケクソ気味に
「はいはい」と返事をする。
もう、大袈裟なんだから...
櫻ちゃんは適当な返事にも関わらず
ニッコリと満足げな笑みを返した。
そして、「よし、良い子だ」と言って
チュッと唇を重ねた。
えっ..?
私は不意打ちのキスに一瞬思考が止まる。
「こ、こらー!
人前でキスしないって約束したじゃない!」
私は櫻ちゃんを思い切り突き飛ばすと
真っ赤な顔で自分の手の甲を唇に当てた。
「あっ」
櫻ちゃんはしまったと思ったのか
おもわず声を上げる。
「ほら、こいつ人間って言うよりも
動物に近いし」
櫻ちゃんは親指で斗真くんを指しながら訳のわからない理屈をこねる。
「俺、なにも見てないっす」
斗真くんは顔を真っ赤にしながら
自分の手で目を隠している。
「ほら、斗真も見てないって」
櫻ちゃんは問題ないと言ったように
肩をすくめてみせた。
「嘘ついたことは謝ったわ。」
社員旅行までホイホイついてきといて
その上なにを文句があるって言うのよ?
「それもあるけど、さっきあの男と見つめあってただろ?
髪の毛だって触られてた。
あれは何?」
うわっ、やっぱり一部始終見てたんだ...
「何ってなにもないわよ。そもそも見つめあってなんか...」
ないとは言えない...
「あーーー、最悪だ。
羽菜ちゃんの視界にあの男が
映ったと考えるだけで反吐が出るよ」
櫻ちゃんは押し黙った私を見て
悔しそうにハンドルに突っ伏した。
「大袈裟な..じゃあ、帰ったら?」
「帰らないよ!」
櫻ちゃんはハンドルから顔をあげると
「取り敢えず消毒」と言って
新さんに触られた私の髪の毛を撫でる。
そんなに触られたことが嫌なのか
丁寧に髪の毛を撫でながらも
ムスッと口がへの字に結ばれている。
櫻ちゃんは撫でていた手で
そのまま私の両頬を包み込んだ。
「今度、もし触れられそうになったら
ちゃんと逃げないと駄目だよ?
羽菜ちゃんに触れていいのは僕だけなんだから。分かった?」
櫻ちゃんは真剣な眼差しで訴えかける。
私は半ばヤケクソ気味に
「はいはい」と返事をする。
もう、大袈裟なんだから...
櫻ちゃんは適当な返事にも関わらず
ニッコリと満足げな笑みを返した。
そして、「よし、良い子だ」と言って
チュッと唇を重ねた。
えっ..?
私は不意打ちのキスに一瞬思考が止まる。
「こ、こらー!
人前でキスしないって約束したじゃない!」
私は櫻ちゃんを思い切り突き飛ばすと
真っ赤な顔で自分の手の甲を唇に当てた。
「あっ」
櫻ちゃんはしまったと思ったのか
おもわず声を上げる。
「ほら、こいつ人間って言うよりも
動物に近いし」
櫻ちゃんは親指で斗真くんを指しながら訳のわからない理屈をこねる。
「俺、なにも見てないっす」
斗真くんは顔を真っ赤にしながら
自分の手で目を隠している。
「ほら、斗真も見てないって」
櫻ちゃんは問題ないと言ったように
肩をすくめてみせた。



