「ひどいよな...
1点くらいはくれてもいいのによ...」
斗真くんは後部座席で
どんよりと重い空気をまとっている。
「斗真くん!
櫻ちゃん、斗真くんの前ではこんなこと言ってるけど、昔、斗真くんのこと単純だけど良いやつだって褒めてたんだよ!
ねっ?櫻ちゃん!」
私は櫻ちゃんの変わりに
懸命にフォローする。
「櫻介、そんなこと言ってたのか!!」
斗真くんはパアッと花が咲いたように
瞳を輝かせた。
しかし、櫻ちゃんは運転しながら
「え〜?そんなこと言ったっけなぁ?」
と、小首をかしげている。
言ったじゃない!!
忘れたとしても、この状況で話くらい合わせなさいよ!!
私は隣で櫻ちゃんに鋭い視線を向ける。
その視線に気づいた櫻ちゃんは
面倒くさそうに息を吐くと
「まあ、羽菜ちゃんがそう言うなら
言ったんじゃない?」
渋々、同意した。
「やっぱ、そっかあ。
櫻介はなんだかんだ言っても俺が一番の親友だもんなぁ」
斗真くんは気恥ずかしそうにしながらも
幸せに浸っている。
「別に一番でもないけど...」
しかし、櫻ちゃんが余計な一言を
ボソッと呟いたので
私はすかさず櫻ちゃんの腕に
肘鉄を食らわす。
「イテッ」
櫻ちゃんは運転しながら
顔を歪める。
「あっ、櫻ちゃん、あの旅館よ。」
道路脇に旅館の名前の入った
看板が見えて私は指をさした。
そこは山木に囲まれた
和風の温泉宿だ。
ちょうど日も暮れてきて旅館は
ぽぉっとオレンジ色の灯りが灯っていて
早く温泉に入りたい気持ちを増長させる。
そして車は旅館の駐車場につくと
櫻ちゃんはバックで駐車させた。
「さっ、皆が待ってるわ」
私はようやく開放されると
ドアノブに手を掛ける。
しかし、
「ちょっと待って!
すっかり、忘れてたけど
ぼく、怒ってたんだった」
櫻ちゃんに肩を掴まれて
車から出るのを阻止された。
えぇ〜、早く温泉に入りたいのに...
忘れてたならいいじゃないと
突っ込みたくなる。
1点くらいはくれてもいいのによ...」
斗真くんは後部座席で
どんよりと重い空気をまとっている。
「斗真くん!
櫻ちゃん、斗真くんの前ではこんなこと言ってるけど、昔、斗真くんのこと単純だけど良いやつだって褒めてたんだよ!
ねっ?櫻ちゃん!」
私は櫻ちゃんの変わりに
懸命にフォローする。
「櫻介、そんなこと言ってたのか!!」
斗真くんはパアッと花が咲いたように
瞳を輝かせた。
しかし、櫻ちゃんは運転しながら
「え〜?そんなこと言ったっけなぁ?」
と、小首をかしげている。
言ったじゃない!!
忘れたとしても、この状況で話くらい合わせなさいよ!!
私は隣で櫻ちゃんに鋭い視線を向ける。
その視線に気づいた櫻ちゃんは
面倒くさそうに息を吐くと
「まあ、羽菜ちゃんがそう言うなら
言ったんじゃない?」
渋々、同意した。
「やっぱ、そっかあ。
櫻介はなんだかんだ言っても俺が一番の親友だもんなぁ」
斗真くんは気恥ずかしそうにしながらも
幸せに浸っている。
「別に一番でもないけど...」
しかし、櫻ちゃんが余計な一言を
ボソッと呟いたので
私はすかさず櫻ちゃんの腕に
肘鉄を食らわす。
「イテッ」
櫻ちゃんは運転しながら
顔を歪める。
「あっ、櫻ちゃん、あの旅館よ。」
道路脇に旅館の名前の入った
看板が見えて私は指をさした。
そこは山木に囲まれた
和風の温泉宿だ。
ちょうど日も暮れてきて旅館は
ぽぉっとオレンジ色の灯りが灯っていて
早く温泉に入りたい気持ちを増長させる。
そして車は旅館の駐車場につくと
櫻ちゃんはバックで駐車させた。
「さっ、皆が待ってるわ」
私はようやく開放されると
ドアノブに手を掛ける。
しかし、
「ちょっと待って!
すっかり、忘れてたけど
ぼく、怒ってたんだった」
櫻ちゃんに肩を掴まれて
車から出るのを阻止された。
えぇ〜、早く温泉に入りたいのに...
忘れてたならいいじゃないと
突っ込みたくなる。



