年下御曹司の箱入り家政婦

「あーっ、櫻介やっと追いついた!!
いきなり走り出すんだもんなぁ...」

そこへ走ってきたのかヘロヘロの
斗真くんが息をきらせてやってきた。

「羽菜さーん、お土産買えましたっ!」

そして茜ちゃんもお土産屋から出てくる。

「って、、あれっ?どなた?」

しかし茜ちゃんは私達のただならぬ状況に
キョトンとしている。

そのとき、二人の私を掴む手が少し緩んだのに気づいて
「ふたりともいい加減にしてっ!!」
私は思いっきり二人の手を振り払った。

「羽菜ちゃんッ」

怒ってふいッとそっぽを向く私に、櫻ちゃんは困った表情を浮かべる。

「えっえっ!?誰ですか?このイケメン!」

すると面食いの茜ちゃんが
目をハートにして櫻ちゃんに近づく。

「もしかして羽菜さんの彼氏さん??」

茜ちゃんの問いに櫻ちゃんは「はい」と
ニッコリと即答した。

「違うでしょっ!!」

私は急いで訂正すると櫻ちゃんはムッと顔を歪めた。

「えっ!なら、私に紹介してください!」

茜ちゃんはグイグイと櫻ちゃんに迫る。

「はじめまして。
わたし、茜っていいます!
めちゃくちゃ、タイプですっ」

積極的な茜ちゃんに流石の櫻ちゃんも
少したじろいでいる。

「ごめんね。僕、羽菜ちゃん一筋だから。
代わりにコイツ紹介するよ」

そう言って、櫻ちゃんは斗真くんの肩を掴むと茜ちゃんの前に差し出した。