年下御曹司の箱入り家政婦

「お前達、何人分のお土産買ってんだ?」

新さんは私達の大量の買い物袋を目にして
渋い顔をしている。

「女性には付き合いってものがあるんですよ!ねえ?羽菜さん?」

私はコクコクと茜ちゃんに同意する。

「ハア、まあいいけど、
そんな大荷物持ってちゃ動きにくいだろ?
次はこの先にあるガラス館に行くから。
一旦、その荷物バスに置いて来いよ。」

確かにこの荷物では動きにくい。

「すぐに置いてきます!」

私と茜ちゃんは急いで荷物をバスに置くと、
ガラス館へと向かった。

温泉街の突き当たりにあるガラス館は
異国情緒あふれるその外観に
私は期待に胸を膨らます。

そして中に入ると
色とりどりのガラス食器やガラス細工が
展示販売されていた。

「うわぁ、羽菜さん!
このペアグラス可愛くないですか?」

茜ちゃんはピンクと水色のグラデーションの模様が入ったペアグラスを嬉しそうに掲げてみせる。

「ホント。可愛い。
こういうの揃えたくなっちゃうよね」

「ですよね!!
でも、お値段は可愛くないんですよね...」

茜ちゃんの言葉に私は値札に目を落とした。

「うっ...ペアで5000円か...」

先ほどお土産屋で結構使っちゃしな...

「でも目の保養にはなるよね...ハハッ」

「ハハハッ...ですね...」

茜ちゃんは名残惜しそうにそのペアグラスをもとに戻した。