それでもなぜ私は、友情を繋げていたかったのだろう

面と向かって会っても、同じことを伝えて
逃げないでとも伝えた
2人が好きになったこと、付き合ったことも、この時にはもうなんとも思わなかった
ただ自分の行動に責任取らないこと、向き合わないことだけが、一番許せなかったから

当然、コンちゃんはこの出来事を、リアルタイムで知っている
この頃一番近くにいたんだから
全てを理解して一番私に共感してくれた
自分のことのように怒って、電車の中で泣きそうな顔で悲しんでくれたのを覚えてる


そして思い出した感情は、現在進行形のものになり重なった


「怖くて見れない」のコンちゃん言葉に、気持ちを抑えられなくなり、無意識に私は声を荒げたいた
他のお客さんがいることも
静かなカフェであることも
気にしなかった


「…見れないって…何?
自分がしたことだよね?
ちゃんと見て、理解して、向き合ってよ!
カイちゃんが別れようって言った理由、目にした光景、理解してよ!」

わかって

お願い

「…わかった」

その言葉に、気持ちはこもっていなかった
電話を切った後、おそらく動画は見ないだろうと悟った

あとは…ユーマかな

でもいつも仕事終わるの深夜だから
しばらくは返ってこないだろうな