ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

そのコを代弁するかのように、両隣の女の子たちが俺に迫る。


「じゃあ、その大会が終わったら、このコのことを考えてくれますか!?」

「このコ、小4のときから矢野先輩のことが好きだったんです!」


ついには、泣き出してしまったボブのコ。


…正直、女の涙には弱い。


俺がここで、「やっぱり付き合おう」と言ったら、このコは泣き止むことだろう。


しかし、俺だってそこは譲れない。



「ごめん。それでも、付き合えへん」

「…どうしてですか!?」

「もしかして…、受験があるからですか!?それなら、このコは一切邪魔はしないですから――」

「ちゃう。そういう問題やないねん」


受験は関係ない。


「じゃあ――」

「俺、好きなヤツおるから」


そう。

俺には、好きなヤツがいる。