ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

こんなにも真っ赤な顔して、緊張で泣きそうになりながらも、俺に告白してくれた女の子。

ものすごい勇気が必要だったに違いない。


それに、覚悟して俺をこの場に連れてきた。


だから、俺もそれ相応に応えなければならないのが筋ってものだ。


しかし、それはこのコの告白を受け入れるという意味ではない。



「ごめん」


俺は視線を落として、そう言った。

その言葉に、とっさに顔を上げて俺を見つめるボブのコ。


「悪いけど、最後の大会も近いから、今は野球以外のことは考えられへん。やから、…ごめん」


俺は、頭を下げた。


悔いなく最後の大会を迎えられるように、とにかく練習に専念したい。

だから、今の俺には彼女をつくる余裕なんてない。


すると、ボブのコは今にも泣き出しそうに顔がくしゃっとなった。