ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

負けたときの悔し涙も、莉子にしか見せたことがなかった。


俺のすべてをさらけ出せる存在…。

それが莉子だ。


そんな莉子に、俺はいつの間にか惹かれていたんだ。


こんなこと、本人に言ったら絶対バカにされるから言わねぇけど…。

――俺は、莉子のことが好きだ。



それから、3ヶ月後。

莉子と悠といっしょに、お昼休みの弁当を食べ終わったころ――。


「大河、なんかきてほしいらしいで?」


そう言って、クラスメイトの男子が俺のところにやってきた。


「…え?だれが?」

「あのコら」


指さした先に目を向けると、廊下からチラチラとこちらを覗いている3人の女子たちがいた。


名前は知らないけど、なんとなく顔は知っている。

たぶん1年生。


よくあの3人で、練習試合の応援にきてくれているのを見かけたことがあったから。