ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

あるわけがない。


俺は、もっとおしとやかで女の子っぽいのがタイプだ。

莉子とは少し違う。


だから、俺が莉子を好きだなんて…あるはずがないっ。


そう自分に言い聞かせる。


――だけど。


『大河、莉子のこと好きやろ?』


悠の言葉がきっかけになったのか、俺は野球のこととはべつに、ふと気づいたときには莉子のことを考えていた。


莉子、今なにしてるかな。

あの後輩、やたらと莉子に話しかけにいくよな。

今日は莉子のヤツ、俺のところにこないな。


――なんて。


…だから、悔しいけど認めるしかなかった。


思ったことをズバズバ言うし、俺のことは野球バカ呼ばわりだし、なんのかわいげもないヤツだけど――。


いつも隣にいるのが当たり前で。

莉子に応援されたら、かっこいいところを見せないとなってなるし。