ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

「「…そうそうっ!」」


俺と莉子は、同時に首を縦に振った。



――その夜。

なぜか、なかなか寝つけなかった。


目をつむったら、あのときの莉子の顔が頭の中に浮かぶ。


なに莉子のくせに、ちょっと色っぽい顔してんだよっ…。


それに、なんで俺…こんなにドキドキしてんだよ…!

べつに、莉子のことなんてなんとも思ってないのにっ…。


どうしてかわからないが、莉子のことが頭から離れない。


莉子が引っ越してきてから、ずっといっしょにいて、まるで幼なじみのような感覚。

『女』として、意識したことなんてなかった。


…でも。

それなのに…。



次の日。

莉子を見ると、昨日のことが思い出されて、俺は恥ずかしくてまともに顔を合わせられなかった。


いつもならどうでもいい話をするはずなのに、なぜか今日はまったく会話が出てこない。