ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

まったく俺の言葉を信じていないようだ。


「…これこれ!!このせい!」


俺は慌てて、ビー玉を拾い上げた。


「これが床に転がってたから、それを踏んづけてバランスを崩してっ…!」


決して、俺が悪いんじゃない。

犯人は、こいつだと。


なんとかわかってほしい。

そう思っていたら――。


「…あっ」


莉子の口から、気の抜けた声が漏れた。

しかも、間抜けヅラして。


初めは、なんで床にビー玉なんかが…!?

と思った。


おそらく、莉子もそう思っていたはずだ。


だけど、莉子のこの声とこの表情からすると、このビー玉に心当たりがあるらしい。


「でも、ビー玉でよろけるなんて、…大河って案外体幹悪いんだね」

「なんやそれ!そもそも、部屋にビー玉が転がってるなんて、だれが想像する…!?」