ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

踏ん張るにも踏ん張れず、なすがままに体が倒れる。



派手な音がした。


額が熱を帯びて痛い。

ぶつけたのだと、すぐにわかった。


…いってぇ〜。


声にならない声を、心の中でつぶやく。


そして、ゆっくりと目を開けると――。

入ってきた視界に、俺は一瞬固まってしまった。


なぜなら、俺の目の前には莉子の顔。

ベッドに仰向けになった莉子が、なぜか俺の体の下いる…。


一瞬、なにが起こったのかわからなかった。


だが、フリーズしていた頭が情報を処理し始めて、ようやく今の状況を理解した。


まっ…、…待てよ?

これは、莉子が俺の体の下にいるんじゃない…。


俺が、莉子をベッドに押し倒しているんだ…!


ふと、莉子と目が合う。

恥ずかしさのあまり、すぐに目を逸らしたけど、顔がどんどん熱くなっていくのがわかった。