ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

と、机の上を探す莉子。


しかし、見当たらない。


「あれっ…?こっちだったかな?」


莉子が自信なさげな声を漏らしながら、部屋の中を探している。

それを後ろから、心配そうに見てみる。


「おいおい。失くしたんとちゃうやろな〜」

「そんなことないよ。だって、昨日見かけたし」


昨日見かけたなら、そのあたりに置いてありそうだけど、ぱっと見てはなかった。

だから、俺も仕方なくいっしょに探すことに。



そして、10分後。


「…あっ!思い出した!」


莉子はハッとした顔で立ち上がると、ベッドの横にある本棚へ向かった。


莉子の行動に視線を移していると、本棚の一番上の棚に莉子のマンガに混じって、俺のマンガの背表紙が見えた。


「そういえば、昨日本棚にしまったんだった…!」