ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

「そっ…そんなことないよ!だって、賭けのためだもん…!仕方なく、確かめに行くだけ!」


わたしは悠と席を立つと、先に行ってしまった大河たちを探した。



3階の渡り廊下から、1階の昇降口あたりで3人の女の子に連れられる大河の姿を見つけた。


そのまま追っていくと、人気のない校舎裏にたどり着いた。


できるだけ近づいて、悠といっしょにバレないように校舎の陰から覗いてみる。


「こんなところに連れてきて、…ここになんかあるん?」


向かい合う、大河と女の子たち。


「…突然呼び出してしまって、すみません」

「実は、このコが矢野先輩に話があって…」


そう言って、両端にいた女の子たちの視線は、真ん中にいる女の子へ向けられる。


ふわっとしたボブがかわいい、小柄な女の子だった。


「…話?どうした?」