ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

「…莉子、あの状況でわからん?」

「わかるもなにも、ここからじゃなに話してるか聞き取れなかったじゃない」

「いやいや…!そうじゃなくても、あの女の子たちの雰囲気でわかるやろ!?」

「えっ?」


未だに理解していないわたしに、ため息をつく悠。

そして、わたしに耳打ちする。


「あれ、絶対大河に告白するんやで」

「…はっ!?…こ、告白!?」


慌てて振り向いたせいで、悠と額をぶつけてしまった。


「…いった〜。驚きすぎやろ、莉子」

「だってだって…!大河だよ!?野球バカのっ!」


痛そうに額を抑える悠と違って、わたしは驚きのあまり、痛みなんて感じていない。


「しかも、3人同時に告白なんてありえないでしょ…!」

「3人同時というよりも、2人は付き添いちゃう?3年の教室まで1人でくるとか、勇気いるしな」