ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

次の日は、恥ずかしくて大河とまともに顔を合わせられなかった。


だけど、悠はなにかを察したのだろうか――。


「お前ら、ケンカでもした?」


なんて聞いてくるから、無理やりでもいつもどおりの雰囲気を演じるしかなかった。


だけどそのおかげが、数日たてば元通り。

何事もなかったかのように、接することができた。


――そりゃそうだよね。


わたしと大河だもん。

なにかあるわけがない。


このときは、そう思っていた。



それから、3ヶ月後。

大河と悠といっしょに、お昼休みのお弁当を食べ終わったころ――。


「…ほらっ、いるで!」

「今なら、大丈夫やって!」

「で…でもっ…」


廊下のほうから、そんな声が聞こえてきた。

目を向けると、教室のドアのあたりに、3人の女の子たちが見え隠れしていた。