ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

「それ、次に読みたいってヤツがおるし、今日返してもらってもいい?」

「いいよー。部屋にあるからっ」


後片付けの手伝いをしてくれている悠をリビングに残して、わたしは大河を自分の部屋へと連れていった。



「確か、ここに置いて…」


と思ったんだけど、……ないっ。


「あれっ…?こっちだったかな?」


わたしの部屋は、べつに散らかっているというわけではなかったんだけど、大河から借りたマンガが見当たらない。


「おいおい。失くしたんとちゃうやろな〜」

「そんなことないよ。だって、昨日見かけたし」


わたしがそう言っているのに心配になったのか、大河もいっしょに探し始めた。



そして、探すこと10分――。


「…あっ!思い出した!」


わたしは、ベッドの横の本棚の一番上の棚を見上げた。