ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

「ああ。遠慮なくいただきまーす!」


「そこは遠慮しなよ」とツッコミたくなるけど、これもよくあること。


わたしもこの前、大河の家で夜ごはんを食べさせてもらったし。



夕方の5時ごろ。

いつもより、仕事から早く帰ってきたお父さん。


「やぁ!大河くん、悠くん!」

「「お邪魔してま〜す!」」


2人とも、我が家かと思うほどのくつろぎようだ。


そして、大河と悠も交えて晩ごはんの時間。


わたしの家は3人家族だから、5人で食べるとなると一気に賑やかになる。

もしわたしに兄弟がいたらこんな感じなのかな、とちょっと思ったりもした。



――晩ごはんのあと。


大河がわたしの肩を叩いた。


「なあ、莉子。前に貸してたマンガって、もう読み終わった?」

「うん、この前読んだよ!」