ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

今年は、最高のうれし涙となった。



その日の帰り。


「おかえり、大河」


わたしは先に学校へ戻り、大河たち野球部を乗せたバスが到着するのを待っていた。


大河は照れくさそうに、わたしの前に立つ。


「…それと。優勝おめでとう、大河」

「ああ。ありがとう、莉子」


その瞬間、どちらからともなく腕が延び――。

わたしたちは、抱きしめ合ったのだった。



大河とは、出会ってからいろんなことがあったし、つらいことも悲しいこともすべてを共有してきた。


だけどやっぱり、夢だった甲子園優勝という喜びを分かち合えることができて、わたしは最高に幸せ者だ。

大河が彼氏で、本当によかった。


最高の結果を残し、大河や悠は悔いなく引退を迎えることができた。



わたしにとっても、一生に残る思い出となった高校3年生の夏。