ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

そして、運命の決勝戦。


泣いても笑っても、これが甲子園最後の試合。

大河にとっては、高校で最後の試合となる。


4回までに2点を取られ、ついに5回から大河が登板した。


守備では大河が無失点に抑え、6回と7回に明光学園は1点ずつ追加し、2ー2の同点に追いついた。



――しかし、8回の裏。


大河が失点を許し、ここで大きな1点を入れられてしまったのだった。


先攻の明光学園に残されたのは、最後の9回表の攻撃しかない。


一瞬、わたしの脳裏に一昨年のスリーランホームランがよぎった。

あれで逆転されて、一昨年は甲子園に行けなかったから。


大河も同じことを考えていなかったらいいけど…。


不安が残るまま迎えた、9回。


アウトを取られながらも、なんとか2塁と3塁にまでランナーを進めた。