ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

中3のときだって、わたしのミサンガのおかげで優勝できたと言ってもいいくらい。

だから、今回もそれをつけていればきっと大丈夫。


大河は照れくさそうに笑うと、左手首にミサンガをつけた。



そして夢に見た、憧れの甲子園の舞台へ。


甲子園のマウンドに立つ大河は、今まで見てきたどの試合よりも、かっこよくて生き生きとして見えた。

その姿に、わたしも思わず目の奥が熱くなる。



大河は、初戦から注目ピッチャーとして取り上げられ、勝利を重ねるごとにさらに注目を浴びた。


去年敗退してしまった3回戦では、関東の優勝候補を撃破。

さらに波に乗った明光学園は、続く4回戦の準々決勝も勝利し、5回戦の準決勝にも勝利した。


気がつけば、決勝戦進出。

大河と約束を交わした、甲子園優勝の夢があと一歩にまで近づいていた。