ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

甲子園に出場した明光学園は、3回戦で敗退。


その光景を、大河は応援席のスタンドから見つめることしかできなかった。


このときばかりは、さすがの大河も自暴自棄になった。


憧れの甲子園のマウンドを踏めずに、自分の力を発揮する場所も与えられず、ただチームが負けるのを見届けるしかなく…。


「なんでこんなときにっ…」

「俺が、あそこにいれば…!」

「このケガさえなかったら…!!」


何度も何度も、大河はわたしにそう言った。


わたしが声をかけたからって、終わってしまった甲子園の舞台に戻れるわけじゃない。

すぐに大河のケガが治るわけじゃない。


だけど、今のわたしにできることは、大河に寄り添ってあげること。


弱い部分や醜い部分をさらけ出したっていい。

全部、わたしが受け止めるから。