ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

わたしの話が一段落すると、大河がそんなことを聞いてきた。


まさか、ここで大河の口から悠の名前が出てくるとは思わなくて驚いた。

でも、悠から大河に告げたのかもしれないと、すぐに納得できた。


「悠とは、なにもないよ」


わたしがそう言うと、一瞬キョトンとした顔を見せる大河。


「…えっ。でもお前、悠に告白されたんじゃ…」

「告白はされたよ。…でも断った、さっき。やっぱり、わたしが好きなのは…大河だからさ」


…やっと言えた。

わたしの素直な気持ちを。


「…俺。莉子のことを突き放すようなことを言ったのに…」


眉が下がる大河の表情を見たらわかる。

大河もあのときのことを後悔してるんだって。


「そんなの…わたしだって、大河を疑うようなことを言っちゃった…」


わたしも、なんであんなことを言っちゃったんだろうって…反省している。