ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

莉子は、応援席で応援してくれている。


「俺が、甲子園に連れていってやるから」


試合前に、そう約束して。


1年のときは、その夢は叶わず。

2年のときは、ケガで途中降板したため、俺の力で甲子園に行けたわけではない。


だから、今年は絶対に。

莉子と悠といっしょに、甲子園に行くんだ。


そうして俺は、決勝戦を投げきったのだった。



試合結果は、3ー1で――。

見事、明光学園が2年連続の甲子園出場を果たしたのだった。



「かっこよかったじゃんっ」


試合後、莉子は俺のところへきてくれた。


「まあな。俺ならできると思ってたし」

「よく言うよ〜。満塁になったときは、ヒヤヒヤしたんだからっ」

「あ〜、あれな。内心、俺もヒヤヒヤしてた」


なんて、今だからこんなことも莉子に話してしまえる。