「大河くんと…、悠くん…」

「大河でええよ!」


まだクラスの雰囲気に溶け込めていないわたしに、強引に入ってくる大河。


それに少し戸惑ったけど、そのおかげでわたしはこのとき、このクラスでよかったかもと思えた。



偶然同じ中学で、偶然同じクラスになって、偶然大河がわたしの座席に座っていた。


でもこれが、わたしと大河の始まりだった。