ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

あんなことを言ってしまったのだと。


あのときの俺は、マネージャーを悪く言われたことに思わず腹を立ててしまった。


しかし、今日先輩に告白されて、莉子が言っていたことはあながち間違いではなかったことに気づかされた。


確かに、俺が逆の立場だったら不安になっていたはずだ。

莉子が、他の男に言い寄られていると思ったら。


現に、それが『悠』だ。


悠は、莉子に告白した。

莉子がなんて返事をしたかはわからないが、それが今日の試合のメンタルに多少なりとも影響したのは事実だった。


「莉子は…。悠とは…どうなったん?」


俺だって、莉子と悠の関係が気になって仕方がない。


ここで、すでに莉子が悠を選んでいたのなら、俺は潔く身を引くしかない。

そう思った。


――しかし。


「悠とは、なにもないよ」