ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

もしかしたら、莉子はもう悠と――。


手遅れかもしれない。

今さら謝ったって、許してもらえないかもしれない。


それでも、今は莉子に会いたい。



「…先輩、すみません」


俺は立ち上がって、先輩に頭を下げた。


「俺、やっぱり今の彼女のことがむちゃくちゃ好きなんですっ。だから、先輩の気持ちには応えられません…!本当にすみません!」


俺は荷物をまとめると、急いでその場をあとにした。


今は、すぐにでも莉子に会いたい。

会って、これまでのことを謝りたい。


そして、改めて気持ちを伝えたい。



駆け足で、部室の角を曲がった。


すると、――そのとき。


「…うわぁ!」


突然人影が現れて、思いもよらず俺は変な声を上げてしまった。


見ると、そこに立っていたのは…莉子だった。