ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

結果は、大きなフライだった。


――試合終了。


明光学園は、1点差というギリギリのところで、甲子園出場の切符を逃したのだった。



ベンチに突っ伏して、涙を流す先輩たち。

3年生の先輩たちの野球は、…これで終わった。


…俺が。

俺があのとき、3ランホームランさえ打たれなければっ…。


次から次へと、後悔の波が押し寄せてくる。


しかし、先輩たちはだれも俺を責めることはなかった。


野球は、お前1人じゃない。

オレたちもいてこの結果なら、それが今の実力だって。


バスに乗って学校へ着くころには、みんな清々しい笑顔に変わっていた。



…夏の大会が終わった。

それはすなわち、3年生の先輩の引退を意味していた。


3年生たちは、甲子園出場の夢を後輩の俺たちに託して引退していった。