俺はポカンとしてしまって、夢なのか現実なのかわからなくなってしまった。


だけど、徐々にこれは夢じゃないとわかって――。

思わず頬が緩んでしまった。


…めちゃくちゃうれしい。

好きなヤツと両想いになるって、こんなにもうれしいものなのか。



莉子は、目に涙を浮かべていた。

それが、どういう意味の涙だったのかはわからない。


だけど、俺も目の奥が熱くなったのは確かだった。