ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

なんだかんだで真面目な莉子だから、体調不良以外ではこれまで休んだことがなかった。


昨日の、今日だから――。

…妙な胸騒ぎがした。


そして、朝礼のときに、担任の先生から聞かされた話に…俺は絶句した。



「…残念なことに、桜庭さんのご両親が昨日亡くなられました。そのため、桜庭さんはしばらくの間、学校を休まれるそうです」


すぐに、俺のほうを振り返る悠。

俺も悠に視線を送るが、その表情は強張っていたと思う。


だって、そんなの信じられるわけがなかった。


あの優しい莉子のお父さんとお母さんが――。

突然、亡くなっただなんて。



その日の夜。

保護者づてで、莉子の両親のお通夜と葬儀の予定が、俺の母さんのところにもまわってきた。


俺は、母さんといっしょにお通夜に行った。