ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

なぜなら、俺たちはすでに進学先が決まったようなものだったから。


最後の夏の大会で優勝できたことが一番大きかったのか、野球で有名な高校からのスポーツ推薦の話たくさんあった。


その中から、俺たちは甲子園出場の常連校でもある『明光学園』を志望することにした。


このあたりで、甲子園を目指すと言えば、やっぱり明光学園。

それに、寮もあるが、家から電車で通える距離でもあったから。


だから、来年からは俺と悠は明光学園の生徒となる。

そして、莉子は東京の高校へ。


来年の春が楽しみである一方、それは莉子との別れのカウントダウンが始まったことを意味していたのだ。



とある日の夕暮れ時。

俺と悠と莉子は、学校帰りに河原でアイスを食べながら、ぼんやりとオレンジ色の夕日を眺めていた。


「莉子、ほんまに東京戻るん?」