ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

「大河くん、お疲れ!」

「ものすごくかっこよかったわよ〜!」


そのあと、スタンドで応援してくれていた莉子のお父さんとお母さんとも合流した。


俺の父さんと母さんは、この日はどうしても仕事を休めなかったようで、応援にはこれなかった。

だから、俺の親の代わりに応援にきてくれて、すごくうれしかった。


「もちろん、高校でも野球を続けるんだろ?」

「はい!」

「じゃあ、またそのときは応援に行かなくちゃねっ」


そう言って、莉子のお父さんとお母さんは笑ってくれた。


――だから。

まさか、あんなことになるだなんて…。


このときは、思ってもみなかった。



最後の夏の大会を終え、俺たちは悔いを残すことなく野球部を引退したのだった。


とは言いつつ、これまで毎日野球をしてきたから、野球のない生活なんて考えられない。