ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

気の進まないままやってきた、この土地。

大好きなお父さんとお母さんを失くした、この土地。


だけど、わたしはここで大切な仲間と出会うことができた。


――だから。


ここにきてよかった。


わたしは、心からそう思うことができた。


甘いはずのカボチャのフラペチーノは、なぜだか少しだけしょっぱく感じた。



それから、悠は用事があるとかで先に帰った。


「じゃあ、莉子。明日、学校でなっ」


帰り際に、そう言い残して。


その場に残されたのは、大河とわたし。


「俺たちもそろそろ帰るか?送るで、莉子」

「…ううん。今はまだ…ここでこうしていたい」


久々に外に出た。

2週間ぶりの外は、いつの間にか季節が若干変化していた。


夕方には、もう肌寒く感じるようになっているなんて知らなかった。