ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

「そうそう。莉子、好きやろ?」

「…好きだけどっ」


でも、スタバはこの近くにはない。

車で30分のところにあるショッピングモールだけだ。


「もしかして…、自転車でわざわざ…?」

「まあ、運動がてら」

「そうそうっ」


大河と悠はそう言って顔を見合わせて笑うけど、車で30分の距離を自転車で行くなんて…バカだ。


…ああ、そうか。

2人は野球バカだった。


どうりで、フラペチーノの上のクリームがほとんど溶けてなくなっているわけだ。


「…ほんと、バカだよっ」


バカすぎて、なんだか笑ったら涙が出てきた。


「しかも、同じもの3つなんて…さすがのわたしでもそんなに飲めないしっ…」

「…ああ、それな。ほんまは、莉子と俺たちで飲もうと思ったんやけど…」

「莉子がいないなら、男だけで飲んでも楽しくないしなっ」