ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

だって、急にそんなこと言われたって…到底信じられるわけがない。


お父さんとお母さんが、交通事故に巻き込まれただなんて。



「…桜庭。とにかく、今から先生の車でご両親が運ばれた病院に送って行くから、すぐに自分の荷物を持ってきなさい」


お父さんとお母さんが運ばれた病院に…?

2人とも…ケガをしてるの?


まるで夢の中にいるみたいに、先生の声が遠くからぼんやりと聞こえるような感覚。


「…桜庭!聞こえてるか…!?」


先生に肩を揺すられて、ようやく我に返る。


「あっ…。は…、はい…」


わたしはわけもわからないまま、教室から自分の荷物を持ち出した。


そして、先生に車の助手席に乗せられて、わたしはお父さんとお母さんが運ばれたという病院に連れて行かれた。



――未だに、どこからどこまでが夢なのかわからない。