ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

「俺も」

「オレもー。しかも、夜中まで止まへんみたいやんっ」


悠は天気を調べてくれているのか、右手にはメロンパンで、左手に持ったスマホに目を移す。


でもまあ、野球部の練習のときだって、急に雨に降られてびしょ濡れで帰ったことだってあったし。

仕方ないけど、走って帰るしかないよね。


そう思っていると、わたしのスマホが震えた。

見ると、お母さんからの着信だった。


〈もしもし、お母さん?〉

〈あっ、莉子?今、お昼休みよね?電話、大丈夫?〉

〈大丈夫だよー。どうしたの?〉

〈今日、傘持って行ってないでしょ?授業終わったら、車で迎えに行くから待ってて〉

〈いいの!?〉

〈ええ。お父さんが早めに仕事が終わるみたいだから、先にお父さんを会社まで迎えに行って、そのあとに行くわね〉